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2018年01月23日(火)
陶雛人形の一番の魅力は、艶やかさと陶器本来が持つ風合いの良さです。陶器独特の質感や素朴なあたたかみが、他にはない奥深さと、落ち着いた華やかさを感じさせてくれます。また、年月が経っても変わらない美しさで飾れるのも、劣化のない陶器ならではの魅力です。
今回は、そんないわいの雛人形ができるまでを、少しご紹介します!
いわいの雛人形は、手おこし成型という機械を使わない方法でひとつずつ職人の手仕事で形をつくっています。胴体をつくると、その上から着物を重ねていくようタタラ(板状の土)を重ねて形を整えていきます。このときに、着物と胴体では使用する土を使い分けることで、より立体的な人形の仕上がりとなるように工夫しています。髪の毛も、土の種類を変えることで土の風合いを感じる表情となっていきます。
大まかなかたちができると、全体への装飾を施していきます。いわいの陶雛人形ならではの土肌の風合いは、白い土を筆で塗って表現していきます。着物全体を柔らかい白地にすることで、釉薬で彩色する模様が、焼成後、鮮やかに着物に映えます。
この陶器の温かみある風合いや質感をつくることが、他の雛人形にないやわらかな印象を生んでいます。
顔の表情は、職人がひとつずつ釉薬を含めた筆先で描いていきます。失敗のできないもっとも繊細な作業のひとつです。「繊細さが求められる作業ですが、購入いただいたお客様の手元に届いた時、長く親しみを持っていただける表情となるように心がけています。」と職人さん。
手で描かれたその表情は、ひとつとして同じものがない雛人形の個性となります。
最後の窯入れは、人の手を離れた火の工程。やきものの一番の魅力です。焼成することで顔の周りが緋色(*ひいろ/赤褐色に出る焼けた色)に色づいたりと、ひとつひとつが微妙な色合いの変化が生まれます。そこには一つとして同じものはない、やきものならではの魅力が詰まっています。
同じように見えてもひとつひとつに個性がある、いわいの雛人形。お手元に届いた際は、そんな職人の手仕事の温かみも、ぜひ感じていただければと思います。
桃の節句まであと少し。皆様にとって節句のひと時が、特別な思い出となること楽しみにしております。
◆ご紹介の商品はこちら
2018年1月9日(火)より明山実店舗の「Ogama」にて、
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