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いわい雛人形さくらができるまで

特集

2023年12月12日(火)

2023年12月18日より、2024年度の雛人形の販売を開始しました。出荷までは1ヶ月ほど時間がありますが、現場では雛人形製作真っ只中。今回は、いわい雛人形のさくらの製作過程をご紹介します。

胴体の製作

赤土で作った胴体に、着物になるタタラ(板状の土)を巻き付けます。胴体と着物は使用する土を使い分けることで、より立体的な仕上がりになるように工夫しています。

 

 

 

型で作った丸い頭を胴体に差し込みます。頭を付けると一気に人形らしくなりました。陶器らしいざらつきのある質感を表現するため、着物の表面にはのたと呼ばれる土を塗っています。いわいに使用しているのは白のたと言って、焼くと白くなります。着物全体を柔らかい白地にすることで、釉薬で彩色する模様が鮮やかに着物に映えます。

扇や冠などの装飾

 

雛人形の体につける扇や冠は型に土をこめて成形しています。

着物の装飾

 

続いて着物の装飾を施していきます。いわいの場にふさわしい華やかさを出しつつ、派手すぎない、落ち着いた雰囲気が魅力のひとつ。
扇を付けると成形の作業は完了。乾燥の工程に入ります。しっかり乾燥させることで、土の水分を抜き窯で焼いた時に爆発するのを防ぎます。

施釉

続いて釉薬を塗る工程。職人が細い筆で丁寧に釉薬をのせていきます。人の手で描かれた表情は、見る人の気持ちをあたたかくしてくれます。

 

 

釉薬を塗り終えると、いよいよ窯詰め。窯に入れてしまうと、ゆだねることしかできないので、どんな仕上がりになるのか、祈りながら待つのみ。

窯出し

 

無事に焼き上がりました。窯の扉を開けるのは、何度やってもドキドキ、ワクワクするものです。土の状態、釉薬の厚み、焼成温度など、様々な要因で仕上がりの風合いは変わってきます。毎回同じように出来上がらないところが、陶器ならではの面白味だと思います。

手から手へ、受け渡されてみなさまのもとへ

 

手から手へ、受け渡されてようやく完成しました。両手におさまるほどの小さな人形ですが、型を作る人、成形する人、釉薬を塗る人、窯に入れる人、梱包する人、それぞれの作り手の想いが詰まっています。

 

 

個性あふれるお雛様をみなさまのもとへ大切にお届けできれば幸いです。いわいの場が、豊かで健やかなものになりますよう、心からお祈り申し上げます。

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